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とある「抽象画」が、長年、上下逆さまに展示されていたのではないか、、、ということが話題になっててさ。
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上下逆さま展示?? 誰も気づかなかったのか??
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オランダの画家「ピート・モンドリアン」さんの「New York City I」という作品でさ。
彼は、近代抽象画家の祖とも称される人で、20世紀の前半に活躍したんだけど。
ちなみに、亡くなったのは、1944年。
今回話題になったは、テープを使った前衛的な作品だね。
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なっ、なんだこれ!?
全く意味が解らない。デザインとか色彩なんかのセンスがないウチにとっては、これが作品なのか?? と思ってしまうよ。
芸術家の方には申し訳ないが、「抽象作品」は全く解らない。
第二次世界大戦次にドイツでは、こういう「抽象作品」は「退廃芸術」とされたけど、ナチスには芸術に通じた人がいなかったんだろうな。
もしくは、芸術に理解のある人がいなかったのか。
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絵心の無いボスのような人が、この作品を見ると、そんな感想になるよね、、、
「ドイツ」の件は、富国強兵、そして戦争へ、、、と進んでいく時代だから、現在と比べることはできないと思うけどさ。
この作品だけど、「1941年」の作品なんだって。
1945年、「ニューヨーク近代美術館」で最初に展示され、その後、1980年から現在まで、ドイツの「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」に展示されているそうだよ。
その最初の展示の時から、逆さまだったみたい。現在に至るまで「77年間」も。
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現在、展示されているのが「ドイツ」というのが、また何とも言えない。
それが、なんで今頃になって、逆さまって判ったの??
ウチからしてみれば、上下どころか、90度横になっていても、そんなに印象は変わらない気がする。
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女性キュレーターの「Susanne Meyer-Büser」さんが、研究の過程で気づいたみたい。
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今まで、誰も指摘せずに展示されていた作品が、今頃になって違うって判るものなのかな??
よっぽど、センスのあるキュレーターさんだったのだろうか??
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それがさ、「Town & Country:タウン&カントリー」という雑誌の1944年6月号に、作者の「ピート・モンドリアン」さんのアトリエの写真が掲載されていたんだって。
その背景に、「New York City I」が写っていたんだって。
よく確認すると、逆に置いてあることに気づいたらしくてさ。
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そ、そんな理由で!!
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このことに気づいた後に、作品のコピーを逆さにして見てみると、非常にしっくりきたそうだよ。
芸術的な深みも増したとか。
だから、キュレーターは、逆さの展示であることを100%確信しているみたい。
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ウチにとっては、どっちも変わらないような気がするけどね、、、
それで、今後は展示方法を変えるの??
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そうも簡単にいかないみたい。
作品の制作から80年近く経っているからさ。
経年により、テープが剥がれてきていたりしてきているんだって。
こんな状態の作品を逆に展示すると、更に作品を傷める可能性が高いってさ。
だから、現状のまま展示を続けるそうだよ。
今後、どうするかは、検討していくことになるんじゃないかな。
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ウチは、全然解らないんだけどさ、これまで誰も気づかなかったってことは、上下逆さまでも、芸術として成り立っていたってことなんだろうな。
それはそれで凄いと思うけど、これまで、この作品に寄せられた専門家の評価なんかを見てみたい気がする。
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どうせ、見ても解らないくせに、よく言うよ。
でも、上下逆となると、専門家の今後の評価も変わってくるだろうね。
Famous Mondrian painting hung upside down for 77 years
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