「北海道は広い」ということを再確認

先日、北海道で、知床をクルージングする遊覧船が遭難するという痛ましいニュースが出て、心配しているんだけど、、、

事故から一夜明けて、少しずつ捜索が進んでいるようだね。

一刻も早く救助活動が進むことを祈るばかりだよ。

この事故の件でさ、報道以降、「救助が遅い」という声が多く上がっているようでさ。

現時点（４月２４日）での報道によると、以下の流れになっている。

・２３日　午後１時１３分頃
　１１８番通報　海上保安庁が対策本部を設置

・２３日　午後４時３０分頃
　海上保安庁のヘリが現場海域に到着、捜索開始

その後、巡視船５隻、航空機２機が順次現場に到着するも、日没を迎え、捜索が難しい状況に。

この流れを見ると、通報から現場到着まで「約３時間」かかっているというのは、遅いと感じるよ。

そう言っても、北海道って広いんだよ。ちょっと九州と比べてみよう。

広いのは解っているつもりなんだけど、こうやって地図で比べると余計に広く感じるね。九州が、すっぽりと隠れてる。

鹿児島を「苫小牧」とするなら、熊本が「旭川」、福岡は「名寄」って感じかな。

ついでに、本州とも比べておこう。

名古屋を「札幌」とするなら、東京は「釧路」、今回の事故現場である「知床」だと、茨城県日立市周辺という距離感になる。

そういえば、報道で使われている事故現場周辺の地図って、一部だけなので、距離感が判りにくいよね。

NHKの場合だと、下のような画像が使われていたけど、この「知床半島」の長さって、「70km」もあるんだから。

この画像だけ見ちゃうと、そんなに距離があるなんて感じにくいんだけどさ。

そういえば、設置された、海上保安庁の対策本部ってどこにあるの？？

「網走海上保安署」に設置したと発表されていたので、地図で確認してみよう。

青いマークが今回の事故現場周辺だ。

この地図だけを見ちゃうと、そんなに離れていない気がするけど、さっきの九州や本州の地図と比べて距離感を測ってみると、

「大分県」から「高知県」に救助に向かうとか、「群馬県」から「茨城県」に救助に向かうような感じになっちゃうのか。

さらに、昨日は風が強く、波も高かった。

こういう状況だと、二次災害を避けるために、現地の状況確認も必要だし、対応できる人員の確保も必要になる。

また、２６人の救助を想定した装備の準備などを考えると、決して、遅い対応ではなかったと思う。

周りにいた巡視船も、通報を受け大急ぎで駆けつけたと思うよ。

知床半島の先は、道路も無い自然保護区だし、陸路で向かうというのも難しいよね。

波が高い状況であれば、周辺の漁港の漁船に救助の応援を依頼するのも難しいだろうし。

「救助が遅い」と言われても、知床半島は「70km」の距離があるし、陸路は無理。

風は強く、波が高い。

そりゃ、十分に準備していかないと、救助どころじゃなく、ミイラ取りがミイラになっちゃう。

「３時間」ぐらいかかっちゃったのも仕方がないね。

でも、今回の事故については、一刻も早い救助をお願いしたいね。

海上保安庁や、自衛隊の方は、大変だろうけど頑張ってもらいたいよ。

そうだね。

今回の事件を機に、北海道の大きさを改めて実感したよ。

それと、今回の観光船なんだけど、過去にも２回事故を起こしているとか、出航前に「行かないほうがいい」と助言を受けていたというような話が出てきてるね。

事故の詳細は、今後少しずつ判ってくると思うけど、、、

今は、救助最優先で頑張ってもらいたいね。

ウチは九州だから、推移を見守ることしかできないけど。