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野球マンガの金字塔「ドカベン」が、本日発売の「週刊少年チャンピオン」でついに最終回を迎えちゃった。
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ニュース等でも、ここ数日、話題になっていますね。
1972年に最初の連載が開始されたらしいので、46年もの長期シリーズだったんですね。
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思わず、本屋に行って、チャンピオンを買っちゃったよ。
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あれ?? 主任はドカベン好きだったんですか?? このブログで一度も話題にしたことがないですけど。
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好きだよ。
「ドカベン」って、最初のシリーズがコミックで48巻まであって、その後、「大甲子園:26巻」、「プロ野球編:52巻」、「スーパースターズ編:45巻」、そして現在の「ドリームトーナメント編」と続いていたんだけど、とうとう最終回かぁ、、、
ウチは「プロ野球編」の途中までは読んだけど、それ以降は全然、、、好きなんだけど、最近のドカベンの内容は知らなくてさ、、、
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基本的なことですが、「ドカベン」って面白いんですか?? 私は野球マンガということぐらいしか知らないのですが。
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あのね、面白くなかったら、ここまで続くことはないよ。
実際に、かなり面白い。最初は中学校の柔道部を舞台にした柔道マンガなんだけど、途中から野球マンガになるんだよね。
ウチの場合は、先に「大甲子園」を読んで、そのあとに「ドカベン」と時系列を逆に読んだので、中学時代の柔道部のストーリーを見て「野球マンガじゃない!!」と驚いた記憶があるよ。
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主任の説明では、全然、面白さが解らないのですが、、、
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ほら、古いスポーツマンガってスポ根モノが多いけど、ドカベンの場合、ちょっと違うんだよ。
マンガならではの荒唐無稽な描写なんかも当然あるんだけど、その中に野球のルールに基づいた実際の試合で起こりそうなことが散りばめられててさ。
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そういえば、数年前の高校野球で、「ドカベン」で取り上げられたルールが適用されたなんて話題になっていましたね。私は全く興味がありませんでしたが。
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そうそう。「ドカベン」で描かれたシーンが実際に起こったこともあってさ。
例えば、主人公が甲子園で5打数連続敬遠をされる描写があって、当時は「起こり得ないこと」と思われていたらしい。
でも実際には「松井秀喜」選手が甲子園で5打席連続敬遠されるということが起こってしまった。
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実際に起こりそうなことが描かれているって、そういうことなんですね。
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他に、ウチが覚えているのは、ホームベース突入でのクロスプレーの場面だなぁ。
当時は、「コリジョンルール」なんて無いから、ホームでランナーとキャッチャーの交錯が描かれていて、その時に、審判も一緒に巻き込まれてさ。
転んだ拍子に審判の持っていた予備用のボールが全部グラウンドに散らばっちゃうんだよ。たくさんのボールが転がって、どれが試合のボールか判らずに、ランナーにタッチをするんだけど、、、
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えっ!! それでどうなるんですか??
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いや、それは原作を読んで欲しい。
それから、高校野球の夏の大会は暑いさなかにあるからさ、審判が大事なプレー中に熱中症で倒れてしまう、、、なんてハプニングも描かれてたりして、その時のプレーをどうジャッジするか、、、とか。
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それは、現実にも起こりそうですね。
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うん、そうなんだ。だからこそ読者が魅了されるんだろうね。
当時、リアルタイムでチャンピオンを読んでいた人は、きっと翌週の展開が相当気になっていたんじゃないかな。
もちろんマンガなので、主要なキャラクター4名が高校1年生の時から全員レギュラーで、所属する「明訓高校」は、1年夏、2年春と夏、3年春と夏、の計5回、甲子園に出て、4回優勝したりもするんだけど。
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あっ!! 思い出しました。高校野球で「新潟明訓高校」が出てくるたびに、「ドカベン」のモデルになった学校って紹介されていますね。
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野球マンガというと主人公は美形のピッチャーというのが定番なんだけど、「ドカベン」の場合、デブなキャッチャーの「山田太郎」。
キャッチャーが主人公なので、ピッチャーのリードとかにも焦点が当てられているのも他の野球マンガと違って面白いところだよ。
バッテリーを組むピッチャー「里中智」も珍しいアンダースローの投手。
主人公が地味なだけに、周りのキャラクターが結構光っててね。
きっと、「ドカベン」に憧れて真似をした高校球児は多いと思うよ。特に「殿馬」の秘打とか、、、
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主任の話、、、終わりそうにないですね。
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色々と思い出して、語りたくなっちゃう。
甲子園で優勝して学校に持ち帰った優勝旗が、学校から盗まれる、、、なんてエピソードもあったな。
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わっ!! それも、可能性はかなり低いですが、現実的に起こりそうですね。それで、盗まれた優勝旗はどうなったんですか??
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だから、それはコミックを読んで欲しいな。
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そればっかりですね!! 教えてくれてもいいのに!!
それで、今日購入した最終回はどうたったんですか??
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良かったよ。最初の「ドカベン」を思い出して、感慨深かった。
「プロ野球編」以降は読んで無いので、改めて読んでみようと思ったよ。
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「ドカベン」と言えば、ホークスの「香川選手」が「ドカベン」の愛称で親しまれていましたよね。
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あの愛称も、このマンガが由来だからね。
彼が「ドカベン」の主人公に似た体型のキャッチャーで、甲子園で活躍したから、そう呼ばれるようになったわけで、、、
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「ドカベン」に影響を受けた野球選手は多そうですね。
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多い、、、ではなく、ほとんどが影響をうけていると思うよ。野球をしてないウチですら、これだけ覚えているぐらいだからね。
野球マンガとしては、最高峰だと思う。最初の数巻は柔道マンガだけどさ。
「ドカベン」の作者である「水島新司」さんには、「ありがとう」と声をかけたい。